前述の通り、手の平や足の裏がもっとも濃く染まります。
手の平ではあまり工夫しなくてもオレンジがかった茶色(色の出方には個人差があります)になります。
ヘナタトゥーには、角質が厚めで、それから毛穴が多くてあたたかくしめっぽい部位が最適なのです。
角質の厚さが深く関係するからでしょうか、すべすべの柔肌の部分より、ちょっとガサッとした部分のほうが濃くつきますし、全体としては女性より男性の肌のほうが濃くつきやすいようです。
しかし、工夫すれば、すべすべの染まりにくい部位でも、オレンジ色〜くっきりとした茶色にできます。
■ヘナパウダーは密閉保存しておいたものを使う
できるだけ空気に触れていないパウダーを使って下さい。開封したてのものがベスト。
■ヘナパウダーに加える水分を工夫する
「メヘンディのやり方」の中にある「水分を加えて、ヘナ・ペーストを作ります」の項をご参照下さい。
おすすめは、レモンやライムなどの果汁を使うことで色が濃く出るようにし、さらに少量の油分を加えてペーストをなめらかにするレシピです。
ほかにもいろいろ加えて実験してみて下さい。少量のユーカリオイルを加えるのも良いようです。
また、化学物質が入ったままの水道水よりも、湧き水や雨水の方が濃くつくという説もあります(当店では未確認です)。
■塗ったペーストが肌に密着していないようなら、ペーストをもっとやわらかくし、線も太くする
「メヘンディのやり方」の中にある「水分を加えて、ヘナ・ペーストを作ります」の項をご参照下さい。
レモン&砂糖水を塗ったとき、ペーストが肌から浮き上がっているようであれば、ペーストに水分や油分を加えてやわらかくなめらかにし、さらに描く線も太めにすることで、ペーストがより肌に密着するようになり、発色もよくなります。
■ペーストを作ってすぐに描き始めない
「メヘンディのやり方」でご説明しているように、ペーストを作ったあとに時間をおくことが大切です。このプロセスを行うのと行わないのとでは、発色が全然違います(実験済)。
おく時間は、最低一晩から48時間までと言われます。6時間と30時間で比べてみると、30時間おいたときの方が濃くついているようでした。逆に、長くおきすぎると染まりません。85時間経過後には、染色能力はかなり落ちていました。
■温度を高く保つ
肌があたたかく保たれ、毛穴が開いているほうが濃い色になります。
描いているときに体が冷えてしまわないように注意し、ペーストを乾かしている間も冷房などをつけずにおくか、暖房などに手をかざすなどの工夫をしましょう。
■描いたあと、レモン+砂糖の汁を塗布する
詳しくは、「メヘンディのやり方」をご参照下さい。
レモン果汁が色を濃くします。
また、砂糖が水分をたくわえてくれますので、ペーストが剥がれ落ちてしまうまでの時間を長くできます。
■ペーストをできるだけ長い時間つけたままにしておく
レモン+砂糖の汁を塗布して乾かないようにしながら、できるだけ長い時間はがれおちないように工夫して下さい。夕方までに塗って、夜までかけて表面を乾かし、さらにそのまま眠ってしまって翌朝以降に落とすのが理想です。
■毎日同じ場所に描く
毎日同じところに描き続けることで、十分に濃くできます。
はじめは薄いオレンジ色→ごく薄い茶色にしかつかなかった部分でも、
3〜4日連続して塗っているうちに、こげ茶色にまでなりました。
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