着付けの講習会などで、基本的な着付けを学んでいただくとき、
SUNDARは、こんなところをチェックしています。

 



まず、写真をご覧下さい。
左の写真のように着付けたい。
でも、右の写真のようになってしまった…。

皆さんなら、どこに直しを入れますか?


SUNDARでは、このような場合、
何をおいてもまず3箇所に直しを入れます。

 

1つめの「おなおしポイント」は、すそです。
最初の一周を巻くときに、斜めの力を加えてしまったために、
巻き始めの部分が出てしまっています。

サリーは、地面に平行に巻いてください。
一周巻いて、前面のプリーツを作り終えるまでは、サリーに斜めの力を加えることはありません。

 

2つめは、左肩です。左肩からたらす豪華な模様の部分「パッル」が、肩よりも前に来てしまっています。

なお、このように着付けることがないわけではありません。ベンガル地方を中心に、「パッルの模様も前から見えたほうがきれい」という理由や「肩からたらす部分が短めのほうがいい」という理由で、わざとパッルの模様を前からも見えるように着付けをすることはあります。たとえばこんな感じ。
が、デリーなどにおいては、パッルの模様が中途半端に前に来ていると、ちょっと変な感じがします。

縫製の済んでいないサリーの場合、巻き始めか巻き終わりの端に、ブラウス用の余り布がついていることがありますが、この余り布が巻き終わりについているのをカットせずに着てしまうと、このようになってしまいます。もし、端っこの一番豪華な部分(パッル)の先に、さらに1メートルほどシンプルな布地が続いているようならば、それは、ブラウス用の余り布です。あらかじめカットしておきましょう。参考例はこちら

 

3つめのポイントがもっとも重要です。
右の写真では、サリーが胸元にぴたっとついておらず、
下品な印象になっています。


そんなときは…







胸元の曲線を覆うように、
プリーツの一番内側の布を、体にぴったりフィット
させて、
上品に仕上げましょう。

また、この部分が「ぼったり」していると、今イチです。
基本、ぴたっと薄く仕上げるつもりでいきましょう。

斜めのラインは、「胸のもっとも出た部分を通るくらい」を目安にするのがおすすめです。
あまり上にいきすぎると野暮ったく、また窮屈になりますし、下すぎると下品になります。
その斜めのラインを、わざと少しだけ下に落として着るおしゃれさんもいますが、その場合も、「体にぴたっとフィットさせる」ことだけは忘れずに。

 

クオリティの高い
サリー布を集めました。
サリーを巻く前に着る
ブラウスです。
サリーの下にはく
コットンペチコートです。



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